415人が本棚に入れています
本棚に追加
「いやー、お前が替えの着物持ってるかなーって思って…」
「持ってます!それに私は…っ」
男です、と少し怒り気味に続けようとしたが遮られる。
「あー…その、ちょっといい?一さんも一緒に。」
「?」
──────
いつものように団子屋にやってきた。
「…ごめん、その、俺…聞いちゃって」
「え、なにを…」
一瞬、頭が真っ白になる。
違うことであって欲しい、と念じるがそれは叶わなかった。
「お前が、その…女って……」
「っ!!!」
「あっ、勘違いすんなよ?お前追い出そうなんて考えてないから!」
「…すみません。」
「謝るなよ。こっちこそ、お前の事情に気付いてやれなくて、ごめんな。」
最初のコメントを投稿しよう!