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「(雪、もしかしてばれたの?)」
「…はい」
はー、と深くため息をつく。
「で、そちらの方は?」
「あ、こちらは斎藤先生で…」
その名に春はぴくりと反応する。
「あーこの方が噂の…ふーん、へぇー」
ニヤニヤしながら一を見た。
「ちょっ、お春ちゃ…」
「…なんだ」
「いえ、雪にいろいろ聞いていたので気になって。
あ、あたしは春。この子の友人で…」
「そして恩人なんですよ」
春の後ろからぴょこっと顔を出し、そう付け加えた。
「恩人?」
「私が京にたどり着いた時に助けてくれて…」
「そうか。私は斎藤一だ。」
よろしく頼む、と軽く頭を下げた。
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