六章

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「そういえば今日は沖田さんは一緒じゃないね?」 「はい、沖田先生は巡回中で…」 「あれ?あんたは?たしか同じ隊って…」 「あ………」 気まずそうに視線を外す。 「雪は今、私の小姓をしている」 「あら、そうなんだ。…雪には悪いけど、あたしは、その方が安心できる。」 「お春ちゃん…」 男装しているとはいえ、自分の大切な友人が手を汚す姿など、彼女には見るに耐えない姿なのだ。 (本当は、誰かに嫁いでくれるのが一番いいんだけどね…)
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