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理嵐は白を抱き上げ門番の元へきた。
「何奴!!・・・その青い目異人か!」
*昔は緑は青と呼ばれていたらしいです。*
「ん~・・・日本人だけど・・・」
理嵐はヘラヘラと答えたが、理嵐の腕の中にいる白は唸り声を上げた。
「しかも何だその犬は!不思議な模様をしおって・・・気味が悪い!!」
ピクッと今度は理嵐が反応した。
「・・・・・・な・・・」
「何だ!?ハッキリ申せ!!」
理嵐は門番を睨み、白を地面にソッと降ろした。
「俺の家族を侮辱するなっ!!!」
理嵐は門番に掴み掛かるとそのまま綺麗に背負い投げをした。
門番は気絶をしたのか起き上がらない。
「ハッ・・・弱ぇー」
何処か勝ち誇った様子の理嵐。延びた門番に砂かけを繰り出す白・・・地味に嫌だ。
そんな白をソッと腕に抱いた。
白は もう少しやらせろ という目をしていたので、理嵐は思わず苦笑いをした。
「・・・なんで人間って自分達と違うモノの存在を否定するのかな。」
【さぁーな・・・いつの時代も人間は拒む事をやめない。中には、神崎みたいな変わり者もいるがな・・・。】
理嵐の問いに白の声は頭のなか・・・テレパシーによって答えられた。
「てか、テレパシー使えたんだ。」【お前は俺様を何だと思っている?】
「えっ変な力を持った犬」
【犬じゃねー山犬・・・じゃなかった妖狼だ!!】
ジタバタと暴れる白だが理嵐はそんな白を見て笑っていた。
白は暴れていたが急にピタッと動きを止め、唸り出した。
理嵐も後ろを見た。
そこには・・・
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