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―・・・驚いた。今まで馬鹿だ阿保だ暴れ牛だと思ってた高杉が此処までこの国を思ってたなんて・・・。
明日嵐?イヤ、槍が降るかな?
吉田はそんな事を思いながらこの国について語る二人を見る。
「神崎・・・イヤ、理嵐とは気が合うな!!」
「あぁ、俺もッスよ。」
高杉も理嵐も笑い会う。
ームッ・・・。
それが面白くないのか、若干イラッとした吉田。
「なぁ、理嵐。お前壬生狼なんか辞めて長州に来ないか?
俺も・・・その、こんな風に意見を言い合える奴いないしさ。・・・だから・・・。」
高杉は捨てられた犬か猫の如く理嵐を見つめる。
理嵐は一瞬ウッと言い躊躇う。
「・・・ハァーッ、悪いな高杉。俺はあそこから離れられない。」
「そう、だよな・・・。」
申し訳なさそうに言う理嵐に高杉は分かっていたかのように呟く。
「でも・・・いつか長州と壬生浪士組が手を結べる環境を創るよ。」
「・・・そうか、そうだな!!楽しみにしとくぜ!!」
二人はその後も吉田をほっといて二人で話す。
紅夜は色んな物の匂いを嗅いだりしながら狛羅の傍にいる。
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