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「コラ、紅夜。僕は迷子になりたくてなったんじゃないよ。」
吉田は紅夜をヒョイと抱え、己の額と紅夜の額を付けて誤解?を解く。
「そうなの?栄太郎は違うの?」
「そうだよ。」
紅夜は頭をコテンッと傾けながら吉田を見る。
「じゃぁ、迷子は晋作だけだねっ!!」
紅夜は尻尾をブンブンと降る。
「へぇ~・・・貴方晋作って言うんですか。
私は沖田です。以後よろしくお願いします。」
沖田は高杉にペコリと礼をする。
どうやら沖田は“高杉晋作”とは気付いていないようだ。
「あっあぁ、よろしく沖田。」
高杉も条件反射並に礼を返す。
「所で姉様?もう帰られますか?」
紅桜は理嵐に寄る。そして兄の背に己の顔を乗せた。
理嵐はそんな紅桜の鼻筋を手の平で撫でてやる。
すると気持ちいいのか目を細めもっと、と催促する。
※もの○け○のあのシーンをご想像して下さい。
それを見ていた吉田も腕の中にいる紅夜の鼻筋をコチョコチョと撫でる。
「ふへっ・・・気持ちい~い。」
紅夜も目を細める。
「(へぇーこりゃ面白いや。)」
なんて事を吉田は思う。
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