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「ふぁ~っ。」
金髪の髪をクシャクシャと掻き回す理嵐。
今日も寝坊したようだ。
「・・・(満月が近い。)」
理嵐は己の手の平をジッと眺める。
そして近くの鏡をチラッと見、大きなため息をつく。
妖狼達の姿は見えない。
妖狼達も着々と近づく満月に備え、人里を一旦離れたのだ。
「(セーブしなくちゃな。)」
理嵐は一度目をギュッと強くつぶる。
そんな時ドタドタと廊下を走る音がする。
理嵐は得に慌てる様子もなく、今から入ってくるであろう人物に目を向ける。
「り~らんVv」
スパーンッと心地好い音を立てながら現れたのは、一番組組長沖田総司だった。
そして沖田は理嵐の顔を見ると、急いで部屋に入り、襖をバンッと閉める。
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