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しばらく二人で雑談をした二人は中庭を歩いていた。
「あれっ?」
理嵐は突如立ち止まり人差し指を唇に当てウ~ンと言いながら考え事をする。
沖田は慣れたのか、理嵐の考え事が終わるまで待っている事にするようだ。
「(・・・局中法度が制作された日に、新見錦(ニイミニシキ)は粛正された。って事は今日が奴の命日・・・。
でも、なぁ~・・・。)」
どうやら理嵐は芹沢派の新見錦という副長の事について考え出したようだ。
今、壬生浪士組には芹沢派と近藤派と呼ばれる二つのグループが存在している。
江戸の試衛館からのメンバーが近藤派。
水戸から来たメンバーを芹沢派と言う。
筆頭局長は芹沢鴨。
局長は近藤勇。
副長は土方歳三
山南敬助
新見錦。
そしてその下に、沖田、永倉、斎藤・・・といったのちの隊長・・・副長助勤がきて、最後に隊士という形になっている。
監察方は基本土方の元で動く。
報告も山崎を通して土方に伝えられる。
史実では新見錦は局中局長により粛正(切腹)。
芹沢派は後に新見の宴の時に長人(※長州藩出身の事)によって暗殺されたとあるが、これは表であって実際は、土方、沖田、山南、原田によって暗殺された。
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