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歴史ではこうなっている。だが、理嵐は歴史を変えるという禁忌を侵すために幕末へ来た。
ならば、新見錦を別の形で殺すか逃がすしかない。
「やっぱ逃がすべき・・・よね~。」
「理嵐?どうした?」
「イヤ、別に何でもないよ。」
理嵐は首を軽く左右に振り、一度新見錦の事を頭の隅に追いやった。
「ふ~ん。まっ良いけど・・・たまには頼れよな?」
沖田はニパッと笑うと理嵐の頭をポンポンと撫でた。
本来は此処で会話を止め歩き出すのだが今回は少々違った。
「っ~///」
「!?」
理嵐の顔がこれでもかというぐらい赤く染まった。
勿論沖田はそれを見て固まり、唖然とする。
「///はっ早く行くぞ!!」
照れ隠しなのか理嵐は顔の赤いまま沖田の手を振り払い、副長室へ向かう。
「ま、マジ?」
沖田は信じられないような顔で理嵐の背中を見る。
出会った頃より金色に輝く髪は太陽の光を浴びてキラキラと光る。
「・・・っ///」
沖田は先程の理嵐の表情を思い出したのか顔を赤く染める。
「・・・ヤバいな。」
右手で口元を覆った沖田はボソッと呟いた。
何がヤバいのかは皆様の御想像に・・・。
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