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「だからっそれでは厳し過ぎます!!」
「これぐらいがいいんだよっ!!」
二人はなかなか収まる気配がない。
だが、理嵐は二人をジッと見てニヤリッと笑っている。
-意見が衝突しあうのは良いことだ。
この二人の場合、相手の言ってる事が正しいのも分かっている。
だが、頑固なのだ。
己の意見をそう簡単には曲げたくないと思ってしまいぶつかってしまう。
ただそれだけ。
今の日本の政治はただ、お互いの足を引っ張っているだけ。
何一つ問題を解決出来ていない。
この二人の場合は己の意見がこの壬生浪士組の為かを考えてぶつかっている。
だが、そのぶつかり合いも終わりを告げた。
「土方さん!!山南さん!!五月蝿いわっ!!」
バンッ!!
と襖を勢いよく開けた女性がいた。
理嵐は初めてみる女性を見る。
土方と山南は口論を止め、突如入って来た女性を見て呟く。
「「歩(さん)・・・。」」
「(歩?あぁ・・・あの山崎烝の姉の。)」
理嵐は顎に手をあて“歩”と呼ばれた女性をマジマジとみる。
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