局中法度

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  “歩”本名を“山崎 歩(ヤマザキアユム)”。 彼女が実際新撰組に居たかどうかは定かではないが、山崎 烝の姉として・・・また、女中としていたのではないかと記されている。 「ん?あんたは・・・」 「あぁ・・・申し遅れました神崎理嵐と申します。」 理嵐はペコッと歩に頭を下げる。 「あぁ!!あんさんが烝の言ってた新しい部下の人やね!!」 歩は思い出したとでも言うように手をパチンと合わせる。 歩の容姿は、黒髪、黒目と日本人らしい容姿だ。 顔も悪くないし、否どちらかと言えば美人だ。 「山崎さんは、山崎烝さんの姉ですか?」 理嵐は本来あまり使わない笑みで言う。 「いややわ~歩とかでええのに~。」 右手を頬に当て左手でおいでおいでとする仕種はどっかの噂好きのおばさんのよう・・・。 「そうやよ。一応姉やね。」 「へぇ・・・では、今まではどちらに?」 「あぁ・・・実家の方に少し。」 理嵐は何かを悟ったのか土方をチラッと見る。 案の定土方はポーカーフェイスをしているが冷や汗が頬を伝っている。 「・・・。(分かりやすッ!!)」 理嵐はそんな上司を見てため息を着いた。
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