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「それで・・・どうでした?」
理嵐は歩を見ながらニヤリッと笑い問う。
「・・・どうって?父なら「そんな事じゃないですよ。」・・・なんや?」
理嵐は歩の言葉を遮る。
「あっれ~感のよろしい歩さんならお分かりになってるかと・・・。ねぇ土方さん?」
歩から目を逸らし冷たい目で土方を見る。
土方はその目を見て悟った。
―あぁ・・・
コイツには全てバレている。
そう、土方は理嵐がこの壬生浪士組に入った時に歩に命令を下していた。
「“神崎理嵐の正体を掴め”」
「ッ!!?おまっ!!」
土方が驚き理嵐を見る。
理嵐が言った言葉は一言一句間違わずに土方が歩に命令した事だった。
「まぁ鬼の副長が考える事だね。
で?俺の情報は掴めましたか?
クククッ・・・掴めてないでしょうね。」
「なんや・・・一体なにもんなんや?」
歩は理嵐に警戒しながら訪ねる。
「ん~・・・種別は霊長類ヒト科、遺伝子もヒトをベースにつくられた・・・簡単に言えば・・・
化け物
かな?」
理嵐は顎に手を当て答える。
だが、山南を初め、土方、歩は“霊長類”、“遺伝子”という聞き慣れない単語に首を傾げていたが、理嵐の最後の“化け物”で理解した。
「化け物やと・・・?何いっとるんや!!ふざけるのも大概にし!!」
「ん~嘘じゃないんだけどな~・・・。」
またもや困ったように笑う理嵐。
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