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「よし、新撰組に乗り込むか!」
白はパッと顔を上げた。
「あぁ・・・その手が・・・って、新撰組の屯所がわからないだろ?」
理嵐はため息をつきながらぼやいた。
「イヤ、実は隣に見える奴がそうなんだ。」
「隣かい!!近すぎやろ!!」
ナイスツッコミ!
理嵐は竹やぶから見える城壁を見た。
「此処?」
「あぁ・・・・・・多分」
「おい、白てめぇー多分って何だ?多分って」
「さー行こう」
白は理嵐から思いっ切り目を逸らして歩きだした。
「・・・・・・はぁ」
理嵐はその後をついて行った。
新撰組屯所前(多分)・・・
「んで、白さんよーどうやって入るんだ?門番いるぜ?」
「もちろん城壁を飛び越え・・・」
「おい、それ現代じゃ犯罪だぜ?不法侵入だ。」
理嵐はまた大きなため息をつくはめになった。
何故この犬は長生きをしながら常識という常識を知らないんだろう。と、不思議に思う理嵐だった。
「じゃあ、どうするんだよ?理嵐さんよ~」
「もちろん、正面突破だろ?」
理嵐は当たり前という顔をしている。
「・・・馬鹿か?」
「馬鹿じゃない当たり前だ。」
何やら銀〇の桂小〇郎の台詞みたいだ。
「伏せ字あんまし意味ねーな」
うっせ。
「よし、もう行こう!女は度胸!」
理嵐は覚悟を決めると門へ向かった。
「あっ・・・おい!」
白はそれを追いかける。
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