被災地の声

今から１０年後‥２０年後

息子に子供が産まれ、おじいちゃんと呼ばれる年になった時

きっと私は、まだ幼い孫に向かって自慢気に話すでしょう

「じいちゃん、また夏月の話？その話は聞き飽きたよ」

孫にウザがられるのは間違いないと思います(笑)

３０年後‥

被災地は震災以前の街並みを、
美しい自然の景色を取り戻しているでしょうか？

原発事故は無くなっているでしょうか？

世界は平和でしょうか？

多くの人たちが犠牲になり
多くの人たちの優しさを知ったあの震災は‥

もしかしたらもう忘れ去られているかもしれません

でも私は、ずっと忘れずにいたいと思います

皆さんと手を取り合い、被災地に舞い降りた天使を‥ともに支えたこと

いつかどこかで
ポケットに『ハイチュウいちご味』を忍ばせたおばさんに出会ったら‥

背中に羽根が生えていないか確かめてみて下さい

それでも自信がない時は

「おばさん、ハイチュウちょうだい！！」

そう問いかけてみてはいかがでしょう？

「おばさんじゃないでしょ？おねぇちゃんでしょ!?そんな子にはハイチュウあげない！」

もしもそう答えたなら
ほぼ間違いありません

きっと彼女です‥

平成２３年１１月５日

東日本大震災で被災したクリエイターの声と、支援した仲間たちの記録、《被災地の声》はここで終了しますが

私たちの、まだ芽吹いたばかりの支援の手は、復興支援団体Dandeらいおん～タンポポ～と共に、これから先も続いて行きます