いちー

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「な、なぜこうなった!?」 よし、落ちつけ。 俺の名前は沢村鳴(さわむらめい)。どこにでもいる普通の大学一年だ。……あることを除いて。 大学での帰り道、いつもは交通量が少ない道路が何故か今日だけ混雑していた。 近所の小学生の女の子に挨拶をされ、あー世の中捨てたものじゃないとアホみたいに考えると女の子が車道へ飛び出した。 「ちょ!?なに考えてんすか!」見ると反対側の歩道に女の子の母親。あーなるほどねと納得と同時に無意識のダッシュ。 女の子は目前にせまったトラックにようやく気づき、恐怖により足が止まる。ぶつかるッ!その瞬間にギリギリ女の子を車道から押し出せた。 《よし!……あれ?じゃあ俺…》と考えながら激しい衝撃。あー死んだと何故か納得し意識は闇に落ちていった。
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