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女の子は僕の方へ向き直ると胸(お粗末……いや失敬)を張って答えた。
「アタシは田渕 菜津子(タブチ ナツコ)!!アンタやハルと同じ高校一年生なのよ!!……それなのにアンタはさっきから中学生だの綺麗じゃないだの失礼なことばっかり……」
えぇーーーーー!!
「キミ、中学生じゃないんですか?」
「だからさっきから言ってるじゃない!!向井くんだっけ?アンタと歳一緒よ!」
……とは言われても目の前の女の子が高校生だなんて……にわかには信じがたい
一見小学生にも見えるのに……
……はっ!そういえばアキトがなんか中尾さんの友達も来るみたいなことを言ってたような……
まぁとりあえず僕は失礼なことを言ってしまったみたいだ、人間初対面が肝心、フォローしないと……
僕は痛む体をさすりながらなるべく笑顔で言った。
「……すいません、あまりに小さかったんで間違えちゃいました」
次の瞬間、何故か僕は田渕さんに回し蹴りをくらっているのだった。
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