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とりあえず話をさっさと終わらせよう。
「アキト、これで全員集合したんだろ?話を聞かせてよ」
アキトはハッとしたように、僕らに向き直った。
「そうだったな、みんな待たせて悪かった。──先日、美術部の佐野さんから"生徒会仕事人"に依頼があったんだ。そしてその解決の任務が俺にまわってきた。」
我が校の生徒会には生徒からの悩み、問題、頼み事を解決する"仕事人"なるものがある。
"仕事人"なんてカッコつけてるけど、本当は学園の雑用を押しつけられている可哀想な団体だ。
そして"仕事人"には生徒会委員の中でも下っ端が充てられる──このアキトもその一員。
そんなわけでアキトはたまに厄介事の解決を強要される。
その度にアキトは僕を頼るのだ。
最近は生徒会としての仕事も忙しかったみたいだし、その上に"生徒会仕事人"の仕事となるとアキトも大変だろうな。
僕もできる限り手伝うつもりではあるけれど。
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