最弱との出会い

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ジリリリリリリリッッ 「ふぇい!」 目覚ましの音に反応し元気に起きた私、天沢 美月(アマサワ ミヅキ)は今日、高校の入学式! 二階の自室から階段を降りてリビングに行くとお母さんがご飯を作っている ………わけなく、ソファーで新聞を読んでいる。 「お!美月、ご飯作って!」 私に気づいたお母さんがそう言ってきた。 「はいはい…。じゃあ、お父さん起こしてきてよ」 そう言うとお母さんは階段を上がっていった。 我が家では朝ごはんは私が作っている。 お母さんいわく、低血圧で料理なんてやってらんないらしい……。 私が朝ごはんを食卓に並べていると二人の足音が聞こえてきた。 「おはよ~美月~」 そう言ってきたお父さんの顔は痣があった。 「どうしたの?その顔」 「母さんに殴られた」 なぜに?とお母さんに聞く前にお母さんは口を開き、 「なかなか起きないからよ」 そう言って普通にご飯を食べだした。
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