最弱との出会い

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「美月、今日入学式でしょ?まだ出なくていいの?」 ご飯を食べている最中にお母さんが言った。 「今、何時?」 「8時30分」 「え!?ヤバい!急がなきゃ」 入学式は9時から。私の通う高校はここから10分だけど私、まだ用意してない………。 大急ぎで用意すると勢いよく玄関を飛び出した。 頑張って走っていると横にバイクが並んだ。 「オッス、美月!頑張ってんな!乗るか?」 今、話かけてきたこの男は大石 猛(オオイシ タケル)。 幼なじみ。銀色の髪をしていてめちゃめちゃ目立つ。ついでにリア充です。 あ、たしか族の副総長だった気がする。 「ねぇ猛、猛って副総長だっけ?」 「は?そうだけど……つーか乗るの?乗んないの?」 「あ、のるのる」 私は猛に乗せてもらい学校に向かった。
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