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「オーケー! じゃあ次は涼太の番ね!」
「よっしゃ、おれの番っスね! おれは神谷涼太っス。 しし座のB型で、趣味はバスケっス。 みんなよろしく!」
そう笑顔で自己紹介をしたのは、さっきから立っていたうちの一人だった。
身長が高く、少し見ただけで分かるくらい足が長い。
髪型もきれいにセットされている。
それに笑っている顔がすごいさわやかで、一言で表すと、イケメンという言葉がぴったりだ。
「いい自己紹介だね涼太! じゃあ次は、さっちーの番ね!」
そう言うと、さっきから立っていたもう一人がおれの方を見ながら話し始めた。
「もうわたしの番なのね。わたしは九さつきです。みんなよろしくね。」
少し微笑みながら自己紹介をしたその人は、ちょっと見ただけで見とれてしまうくらいきれいだった。
身長が女の子の割にやや高く、ロングヘアできれいな黒髪。
笑った顔がとても印象的で、すごくおとなしそうなイメージだ。
かわいいっていう表現より、きれいって感じだ。
「いいねさっちー! じゃあ次は……」
司会者のような子がそこまで言うと、突然誰かが割って入った。
「ぼくは加賀見大智だ。」
突然割って入ったのは最初からずっと座っていた人だった。
若干ふんわりした髪型をしていて、めがねをかけている。
座りながら携帯ゲーム機を持っている。
見た目は、制服の上からでも分かるくらいやせている。
「もうっ、かがみんはせっかちだな~。」
「ここに来たときから言ってるが、その呼び方はやめろ。虫唾が走る。」
「照れちゃって~。照れてるの隠すために一人でゲームしてるんでしょ? かがみんはかわいいな~。」
「だからその呼び方はやめろと言っている。それにこのぼくが照れるわけがない。三次元になんか興味がない」
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