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そんな驚きの空気の中、凪は一人はしゃいでいた。
「やったねみんな! ここはあたしたちが独占できるんだよ! これはもうお祭りだね! 今日はみんなでパーティーだっ! よしっ、あたし人生ゲーム持ってきたからみんなでやろう! あたしは大金持ちになるっ!」
そう言うとみんな賛成したかのように笑い始めた。
「そうっスね。そんなのどうだっていいっスもんね! それより、いいっスね人生ゲーム! 負けないっスよ!」
「わたしもやりたいな。大智もやるでしょ?」
「ふんっ。しょうがないからぼくも参加してやろう。 まぁ、ぼくが負けるわけがないがな」
「……ふっ、わたしを誰だと思ってるの? わたしはこんな庶民のゲームで負けたりなどしないわ」
みんなやる気満々だった。奏みたいなお嬢様でもこういう遊びするんだな。
みんな楽しそうに人生ゲームの準備を始めた。
久しぶりだな、こうやって大勢で遊ぶの。
おれも内心わくわくしていた。こんなわくわくしたのは久しぶりだ。
そして、おれも人生ゲームの準備を手伝った。
「よしっ、おれも参加するかな」
そうして、すばるでの生活は、すばるのメンバー全員参加の人生ゲーム大会で幕を開けた。
「読み」
神谷 涼太(かみや りょうた)
九 さつき(いちじく さつき)
加賀見 大智(かがみ だいち)
井上 凪(いのうえ なぎ)
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