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そんな中おれは自分の席がどこなのかを確認してから、
すぐに自分の席に向かった。
そして自分の席までたどり着くと、
軽く周りを確認しながら席についた。
やっと一息つけると思うと、
途端にあくびが出てしまった。
すると突然前の方から声がした。
「ほんとに祐輔はのんびりしてるね。誰かとさっそく友達になろうかなっとかって思わないの?」
突然そう声をかけてきたのは、
おれの幼馴染の星野麻衣だった。
黒髪のショートヘアで、
スタイルも悪くない。
中学のときは多くの男子から人気を得ていた。
おれが言うのもなんだけど、
普通にかわいいと思う。
「知ってるだろ? おれがけっこうチキンなの。ちなみに今のは慎重と書いてチキンって読むほうだからな」
「そんなのどうだっていいわよ。祐輔も高校生になったんだからちゃんと自分から友達作んなきゃだめだよ?」
「お前はおれの母親か!」
「えっ、そうに決まってるじゃん」
やべぇ、肯定しやがった。
なんて平気な顔して嘘をつくんだこいつは。
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