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「それよりさ、麻衣も同じクラスなの?」
「ここにいるんだから当たり前でしょ。自分の幼馴染がどこのクラスか確認するくらいしてくれてもいいんじゃないの?」
麻衣はそう言いながら頬をふくらませて軽くこっちを睨んできた。
「ごめんごめん。自分のことで頭がいっぱいだったんだよ」
「……次からは気をつけてよね」
そう麻衣が言い終わると同時にチャイムが鳴った。
すると、前の方の扉から先生らしき人が入ってきた。
それを見た麻衣は、
「また後でね」
と言って自分の席に戻っていった。
それから、先生の紹介や自己紹介などがあったり、
少し学校の中を案内されて今日の学校は終わった。
まぁ、入学式なんてどこもこんなもんだろう。
そう思いながら、
おれは配られたプリントなどを鞄に入れてさっさと帰ることにした。
そうして、鞄を持って教室を出ようとした瞬間誰かに腕を掴まれた。
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