第1話 ~夢の始まり~

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 おれは麻衣と話終えてからさっさと下駄箱で靴を履き替え、 これから住むことになるすばるに向かった。  星蘭からすばるまでは約徒歩15分だそうだ。  駅もけっこう近くにあるし、 商店街も近くにあるので、 最高の環境だとおれは思っている。  おれは引っ越しの準備のときに一度すばるに行ってるんだけど、 そのときは管理人さん以外全員どこかに行ってたみたいで、 あいさつすることができなかった。  今日はなんか歓迎会をしてくれるって管理人さんが言ってたし、 ちゃんとあいさつができるだろう。  そう考えながら歩いて行くと、おれはすばるの目の前まで来た。  やっぱり学校から徒歩15分ってのはよかったと思った。 さっそく中に入ろうとすると、玄関に一人の女の子が立っていた。 後ろ姿を見ただけで、 どこか不思議な感じのオーラを漂わせるその女の子に、 おれはなぜか無意識に話しかけていた。
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