豪華客船

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 私、朝長星光35歳の時分、富豪くじで1億円的中させたその年、太平洋横断の豪華客船プリンセスに妻と共に乗船した。    昭和の後期頃であった。  その船内で60代のとある未亡人と知り合うことから、話は始まる。  その婦人は大島紬を着て、でかいダイヤモンドの指輪をつけ、首元からはこれまたでかいダイヤモンドのネックレスをかけていたが、その瞳からは狂気の光が宿ってい、いくら飾っても負のオーラが婦人には漂っていた。
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