序章

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しかし、後ろから麻衣子ちゃんが走って追いかけてきた。 彼女は無言で手を差し伸べた 手にはお気に入りの 「香りつきの消しゴム」 小さな声で一言 「これ…あげる」 前田はその消しゴムを 受け取り 半分に千切り、半分返した。 「ずっと一緒だよ」 涙を流しながら言えたのはその一言だった。 こうして、前田の初恋は終わった。
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