エピソード1 「日曜日、襲来」

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「・・・・諸君」 おもむろに彼、久保島 紅葉(くぼしま もみじ)はそう切り出す。 「待て紅葉。それは下ネタか? あるいは、下品な話か? どちらにしろ考え直してくれ、まだ朝だぜ?」 彼の禁則事項ライン完全アウトの話を止めるべく、俺こと、橋本 実純(はしもと みすみ)はツッコム。 「まあまあ、言わせてあげなよ。僕は・・・・好きだよ」 「一体何が好きなのかはおぞましいので聞かない。否、聞きたくない!! あとベッドから降りろ、俺の枕を抱き抱えるな」 「うふ・・・」 このガチホm・・・ガチGAY美少年は、菊池 和樹(きくち かずき)。 憎たらしいことに、女の子にモテる。が、当人は異性にすごく当たりが強い。 過去にある女の子に騙されたのがきっかけらしいが、詳しくは知らない。 とにかく、彼は紛れも無くガチだ。 「橋本くんと菊池くんか・・・。まあ・・・絵にはなるわね」 「・・・・・」 「だってさ、橋本。・・・腕、組んでも・・良い・・?」 「何故?嫌だ。頬を赤らめるな。近づくな。」 「・・・・絵になるわぁ・・・くくくっ・・・」 ブツブツと呟き独りで笑う女の子。 藤田 恵美(ふじた めぐみ)。 腐女子。以上。
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