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「まさか、このような事柄になろうとは・・・。」
彼女の兄である水龍の若、李狛も静かに眠る彼女に祈りを捧げた。
その時祈りを捧げる龍達がざわめき道を開けた。
その視線の先には正装に身を包んだ火龍の若、螢蒔がいた。
「螢蒔・・・。」
李狛が言葉を失うなか、螢蒔は李狛の前へと歩み寄った。
その顔はいつもと違い悲しみと後悔の色であふれていた。
「・・・すまなかった。・・・俺の性だ。俺がもっと気をつけていればこんなことには・・・。」
螢蒔はその場に手を着き親友と今は亡き恋人に心から詫びた。
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