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叶える
人の罪は許すことは出来ない。
しかし、二人の若君が反対をしたことで他の若達も意義を唱え始めた。
結局人の罰は危害を加えたものの一族のみ抹殺、そして他の者達の罪は・・全て一番に反対した四代目火龍若君が、自らも望み背負うこととなった。
彼一人では背負いきれぬ罪を、彼の親友が背負うこととなった。
判定は、龍殺しの一族を抹消。
四代目火龍若君は氷の牢に十年の監禁。
四代目水龍若君は火の牢に五年の監禁・・・となった。
この判定に納得できるものは少なかった。
しかし、龍の谷は望めば与えられる場所・・・・彼らは罰を望んだ。
だから罰を与えられた、誰もそれを止めることはできなかった。
いくら、龍といってもこの罰はかなり過酷だ。
己と反する能力の牢に何年間も閉じ込められる。
彼らはおそらく瀕死の状態で牢からでてくることとなるだろう・・・。
彼らが出てきたとき人と龍の関係はまだ、くずれたままだろう・・・。
それを修復するのも、彼らの仕事・・・人の味方をした彼らのなすべきこと。
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