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書類の内容の必要な場所を拾い螢蒔は読み上げた。
「御意にございます。」
その答えが、正しいというように灯敬は恭しく頭を下げた。
「ってことは俺の考えをここに書けばいいんだよな?」
正しい答えを見つける事ができ嬉しそうに螢蒔は再度確認した。
「我が君のお心のままに・・・。」
灯敬もその瞳に喜びの色を映し、若い主君の言葉を聞いた。
「そうか♪俺の考えはこうだ!!滅ぼすな!」
炎の様に強きその瞳には迷いはなかった。自分よりも若くまだ自分の仕事も満足にこなすことが出来ない、しかしその瞳は何者よりも強い希望の炎を燃やしていた。その瞳は人々をつつみ、その心に希望の炎を灯す。心熱き龍それが、火龍四代目となる若君だ。
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