6978人が本棚に入れています
本棚に追加
/687ページ
鈴木先生が書く小説は確実に売れるのだ。一つのジャンルに限らず、全てのジャンルが。ミステリー、恋愛もの、ファンタジー、そう、全て。
俺たちの出版社を一番に支えてるのは先生ではないかと思う。
この人にかなう人はいない。
だが、しかし、売れるとはいえ、よく考えると俺はこれから魂を抜かれに行かなければならない、ということになる。
「……っ」
急に黙る俺。視線さえ編集長に向けられない。
「もう君しかいないんだ」
なんだ?このプレッシャー。編集長が直々に回してくる仕事。考えなくても分かる。
この仕事は、……ヤバい。
最初のコメントを投稿しよう!