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勿論、常人ならとても焦り、命乞いをしてしまうだろう。
しかし、私は紳士。これぐらいでビビっていたら全国の紳士達に申し訳ありません。
例え、相手の視点があちこちしていて、ラリっていても……
私は、回転する草刈り機を華麗に避けながら相手の顎にパンチを繰り出そうとしました。
顎、そこに拳を叩き込めば脳にダメージを与えられて動きが鈍くなるというのが理由です。
風を切る拳。
それは、下から真っ直ぐ顎に向かっていった。
しかし、拳が顎に触れるか触れないかの所で私の脳にハンマーで殴られたような痛みと同時に私の視界は真っ暗になった。
「うぁ…」
目に映る景色が徐々に薄まる中、目の前に刃が迫るのと同時に私は意識が途切れた。
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