義眼の少年と騎士少女

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静けさが支配した。この意味はこの軍という組織の人間の命の保障は完全に無くなったからだ。 元々命の保障はしていない組織だが微かに希望があった。しかし花月相手では確実に殺される。それ程花月という組織は残酷で強いのだ。 この静けさを壊したのは足音と扉を乱暴に開けた 「遅れてすまない。僕は花月のトップであり義眼の花月こと臨月だ。」 と言うと臨月は肉の塊と化したレクドルを投げた。 レクドルは円描くように宙を舞い机の真ん中に落下した。 「これはなんだ?」 「ヒィ~死体だ。」 と騒ぎ始めた。それも当然だ。この会議の中にいるほとんどの者が殺された死体など見たことが無い。彼等は戦場に行かず会議室で作戦を練っているだけなのだから... それを見て軽蔑する眼差しを向けた。 「これが上の反応か。騒がないのはお前だけだな 総帥。」 と後頭部をかきながら話した。 「若い時に死体を見すぎたからな。 お前はどういうつもりだ?」 と笑いながら言った。 「やだな総帥。本当は分かってるんだろ?これは忠告だ。」 と笑った。しかしその目は笑っておらず殺気立っている。
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