義眼の少年と騎士少女

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その頃臨月は暗い酒場にいた。 酒場には臨月と一緒のテーブルに座る20代ぐらいの女と70代ぐらいの老人とその孫と思われる女の子以外誰もいない 客はおろか店員までいないようだ。 「臨月。何故帝国に力を貸した?」 と70代ぐらいの老人が言った。 「そうだよ。別に私はあいつらなんかに力を貸さなくても今まで通りいけると思うけど。」 と20代ぐらいの女が言った。 「紫月(しづき)、夜月(よつき)。そんなの僕の遊びに決まってるだろ? あとはあいつらの戦力を知るため。僕らは今戦力が減ったからね。それに帝国はいつか敵になる」 すると女の子がオレンジジュースを飲むのを止めクスクスと笑い始めた。 「そんなの臨月が戦力分散したからでわ?」 臨月も笑いながら 「そっちの方が効率がいいだろ?最近僕らを嗅ぎ回っている連中がいるみたいだしね。 それに華月(かづき)こっちのほうがスリルがあって楽しいだろ?」 なおも笑いながら 「それもそうですわ。」 と言った。
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