プロローグ

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光は少年の目の前にくると刀の形になった。 鞘は白色で柄が赤色そして柄頭には銀色の鈴がついている。 少年が鞘を抜くと刃は漆黒で鈍く光る。 柄頭についている鈴が動かすたびにリンと澄んだ美しい音が出る。 「お前。義眼の花月」 と男の目は笑って言った 「お前を殺せば俺の名も知れ渡る」 と男が言った。すると刀から鈴と共に涼しい声が聞こえた。 「ふふふ、こいつ主の名前もろくに知らないくせに倒すだって」 少年も笑って 「そうだな。人間を捨てた誇りも無い闇つきに僕は負けない。」 その言葉を言うとレクドルはいらついた様子で刀を振り回した。 少年はその刀を乙鈴姫で受け流した。 「雑念が多すぎる。それじゃあ僕は殺せないよ。 あ~あ、詰まらない。 遊びは終わりにして終わらせるよ。」 すると心なしか乙鈴姫の鈴の音が嬉しそうに鳴った。 「はい、主の御心のままに」 すると少年は目にも止まらない速さで動いた。 ただ辺りには乙鈴姫の鈴の音が鳴り響いてる。
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