3月11日

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発電機を使いライトをつけていましたがエンジンオイルが無くなってライトが消えました。 おじさん達は急いでエンジンオイルを探しに崩壊した村に行ってオイルを探し出して来てくれました。 ライトも無事つきました。野田村で発電機があるのは工業高校と役場だけでした。ストーブも小学校と中学校や他の避難所にはなかったそうです…あったとしても温風の物で電気が通っていなかったので使い物にならなかったそうです。 工業には各部屋に一台ずつストーブをつけていました。さすがに廊下にはなかったけど… 私たちの避難所はストーブも、ライトの灯りも物資もあり、とても幸せな避難所だったと思いました。 欠けているのは…しっかりした対応の出来る先生方でしたね。 おじさんたちの優しさで体は寒くて震えて居ましたが、とても暖かい気持ちになりました。 ジャンパーを貸してくれたおじさんが私より震えて居たので、寝ると言って返そうとしましたが、寝るならそのまま寝ればいいと言ってくれました。 でも、「おじさん!寒いのにやせ我慢しないで!ウチは大丈夫だから。これ貸してくれてありがとうね!」と言って無理矢理ジャンパーをかけてセミナーハウスに戻りました。 やっぱり寒くて震えてしまいました。 でも寝ないと、また熱が上がると思い無理矢理寝ようとしました。 避難者は若い人は少なく、年輩の人が多くて何度もトイレに行くので、電灯を持ちトイレに行って照らしてあげて、戻って来て寝ようとしてもまた他のおばあさんがトイレに行くので、結局寝る事が出来ないまま5時30分になり、私のお父さんが迎えに来てくれました。 何度も木○が寝たり起きたりしていました。 大○は一緒にずっと起きて居ました。 そして、木○と大○を置いて行くのを躊躇いながら、木○と大○と先生に帰る事を話して、お父さんの道案内でお母さんと一緒にお父さんの家に行きました。
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