甘党、一匹狼と出会う

10/10
前へ
/417ページ
次へ
狼は変わらない優しい笑顔で言った 「朝見て思ったんだ。お前は髪ほどいてた方が可愛いってさ」 至近距離に顔があるせいで吐息を間近に感じる しかも狼をよく見ると… 『イケメンじゃないかっ!!!!』 そのせいで祐の顔は余計熱を帯びていく 祐は言葉も発せずただ口ごもり 視線をさ迷わせる チラリと狼を見ると視線が絡み合う よく見ると狼の顔も赤くなっているように見えた 狼は少し切な気に目を細め、フイッと視線を泳がせた しかし何か決意したように再び祐を見た 「真坂」 その途端再びビクリと肩を揺らす祐 「な、何?」 恐る恐る口を開く 狼は少し間を置き、ゆっくりと言葉を紡いだ
/417ページ

最初のコメントを投稿しよう!

762人が本棚に入れています
本棚に追加