甘党、狼さんに告げられる

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「好きです」 「え?」 思わず聞き返した 「真坂が、好きです」 狼は真面目な顔で言った 「一年の時から、好きでした」 狼はまた切な気に瞳を伏せて言った 「オレの事、好きにならなくていい。だから、オレと付き合って下さい」 自信なさげに言うと狼はそっと祐を除きこむように見た 「駄目、か?」 あまりに突然の出来事に祐は思わず口走った 「いい…よ?」 その途端狼の目が驚きで見開かれる 「いい…のか?」 祐はゆっくりと頷いた すると狼の顔がパッと明るくなった 「やった!!まじかよ!?」 狼は喧嘩番長なんて名が不釣り合いなほど優しい少年の顔をした 「ありがとう」 しかし祐はハッとして言った 「で、でも好きって訳じゃ」 狼は祐の言葉を遮る様に頷いた 「分かってる。他のやつらにも言わなくていい。だけど」 そこまで言うと狼はイキナリ祐を抱き締めた 「惚れさせるから覚悟してね?」 悪戯っぽいような、どこか嬉しそうな声が祐の上から降ってきた
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