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「はぁぁぁあ…………」
大きな溜め息をつく紗弥加
「どんまい、まぁ…大丈夫だろ、うん!!」
「その根拠はどこから来るの!?誰かがこの子を精神科に行かせて!!」
「はいはい」
騒ぐ紗弥加を適当にあしらっていると…
「随分賑やかだね?どうかした?二人とも」
そのとたん紗弥加は顔を輝かせる
「か、神山君…!」
そう、そこには神山来が立っていた
来は少し心配そうにしている
「ただ事…じゃないみたいだけど…」
「まぁ…実はさ…?」
紗弥加は来に事の事情を話した
「折合君と衝突…か」
来は「うーん」と考え込んでいる
「そうなのよ!!なのに祐はまぁ大丈夫だろって!!」
「なんか流石だね…祐」
紗弥加と来は不安そうに祐を見る
が、等の本人はヌボーっとしている
「だって別に平気でしょ」
「その根拠は!?」
詰め寄る紗弥加
祐はうーんと考え込んで言った
「野生のかん」
ガァン!!とショックを受ける紗弥加と来
「あんたねぇー…」
と、紗弥加が続けようとした時
《ガラッ》
教室のドアが開き、声がした
「おい」
その途端教室がシーンと静まり返る
ドアの近くに狼が立っていた
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