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「あんちゃん、このお兄ちゃんとお姉ちゃん誰?」
あんちゃん?あぁ、レオンの事か……。
「俺の友達だよ。」
「ふぅ~ん。」
レオンに頭を撫でられながら怪訝そうな目でオレとエレナを見る女の子は、やがて警戒を解いたのか「よろしくね」と笑顔で挨拶をしてきた。
礼儀が良く出来た子だ。
「………でさ、何でエレナはそんなに頬をぷにぷにしてにやけてんの?」
何かエレナがしゃがみ込んで女の子の頬を人差し指で突いたりしてんだけど……。何これシュール。
「なっ!に、にやけてなんか無いわよ!」
「だって、お気に入りのぬいぐるみを愛でる様に――って危ない!臑を蹴るのは危ない!」
危なっ!連続で臑を狙うのは怖い!
「もしかして、エレナは小さい子とか好きなのか?」
「……そ、そうよ?わ、悪い!?」
オレの質問にエレナは恥ずかしがっているのかそっぽを向いて答える。
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