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「……さて。とりあえずは探索か。情報も、モノも、何もかも足りないからな」
このままここに居るわけにもいかない。 事態は非常事態。
慎重に動かなければならないのは間違いないが、このままじっとしていても事態は良くならないだろう。
せめて状況を理解できるだけの情報と、落ち着いて体勢を立て直すための場所、あるいは物資を、探さねばならない。
「……動けるか?」 「うん」
二人で立ち上がり、歩き出す。
一人では心細いことがあっても、仲間が居れば多少はマシになるだろう。
そんなことを密かに思いながら、俺たちは瓦礫の街を探索に向かうのだった。
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