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付き合わせたメンバーの顔を確認しながら、俺は持論の展開を休止する。
半壊した倉庫の中、外から持ち込んだ、これまた壊れかけた机を囲むメンバーは、俺を含め6人。
それぞれが、先日の地震の被害を受け、生き残り……そして、"影"の襲撃を受けている。
―――"影"。
『遭ったら最期』と言い伝えられたもの。
災害を誘発する、カタチを持った天災。
正体も対処法もハッキリとしないが……少なくとも、一度はソレに『遭ってしまった』俺たちは、生きている。
「…………ふむ」
「あー、その。良くわかんねぇけどさ、困ったときはお互い様、ってことか?」
右から聞こえてきた野太い声に、思考を中断する。
その発信源には、大柄の筋肉達磨が居た。
「まぁ、そんなところだ。
掛け値なしの非常事態だからな。その場に居る全員の力を出し合い、全員で生き残ることに全力をかける」
この筋肉達磨は、土木工事の手伝いバイトをしていたときに地震に遭ったらしい。
スペック。
体格:大柄。多分185cmくらい。体力:見た通りのパワーキャラ。多分俺よりは全般的に上。知力:低そうだが、不明。
備考:頭にタオルバンダナ装備。
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