第二話 "集合"

3/8
前へ
/72ページ
次へ
「それはいいけどさぁ。……なんでお前が、仕切ってるの?」 今度は正面から声が飛んできた。 「俺がやらなければ話が纏まらんと思ったからだ。やりたい、やれるというなら、譲るぞ」 「……い、いや、なんつーかさ」 「なんかさー、アンタエラソーじゃない?」 「そ、そーそー」 正面に位置しているのは高校の制服姿の男女二人組だ。 最初に突っ込みを入れてきたのが男。 言葉に詰まった男の変わりにズバっと言ってくれたのが女。 なんでも、二人は付き合っているらしい。 「……気に障ったのなら謝ろう。何分、事態が事態だ。気が急いていて、多少乱暴な物言いになっていたかもしれない」 カップル男のスペック。 体格:身長は俺と同等、170cmちょいでやや痩せ型。体力:見るからになさ気。知力:不明だが、なさ気。 備考:チャラめなくせにヘタレキャラ。 カップル女のスペック。 体格:小柄・スレンダー。体力知力ともに不明、しかし男より有りそうに見える。 備考:そこそこ美人だが、口悪し。 「……やー、多分ソレ関係ない気がするんだけどねー」 「どういうことだ?」 「うん、キミのは素だ。多分言ってもわからんだろ」 右斜め前、筋肉達磨とヘタレ男の間の位置、着崩したスーツ姿の男が言う。会社員らしい。 ちなみに、スーツは災害時だから崩れたのではなく、普段からのポリシー……らしい。よくわからん。 非常時だが、飄々としている。 話しやすく、ムードメーカーになってくれるし、案外ありがたい存在かもしれない。 スーツ男のスペック。 体格:筋肉達磨ほどではないが割りと大柄、多分180cmくらい。割とガッチリとしている。体力知力ともにおそらくある程度高いと思われる。 備考:何気にイケメン。
/72ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加