第一話 "災害"

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昨日の夜、ソイツは街に現れた。 言い伝えの上の存在。 出会ってはならぬモノ。 異変は唐突にやってくる。 だから、そこにあったのはただ、驚愕。 「―――まさか、実在したとは、な」 考える。 現状。 街は壊滅した。俺はまだ生きている。目の前にはヤツ。戦う術はない。 ヤツは何なのか。 形はある。動いている。生物なのか。意思はあるのか。感情はあるのか。わからない。 対応。 戦いは無謀。しかし武器は必要。やり過ごすにも、無手はない。 結論。 まずは現状からの脱出。然る後に、探索。
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