第一話 "災害"

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「……はぁ」 思わず、しりもちをつく。 これで全て終わったのかはわからない。 いや、これで終わりではない……その予感のほうが強い。 が、とりあえずこの場は助かったのだろうと、その安堵感がこれまでの警戒を疲れに変換する。 「きゃぅっ!?」 と。 しりもちと同時に思わず付いた手が、何かやわらかいものに触れる。 「…………ん?」 手元を見る。 同じ学校の女子制服らしきものが、瓦礫に埋もれている。 手元には足。 それを確認しつつ手を離し、もう一回触る。 「きゃうきゃうぅっ!」 聞き覚えのある声だった。 それを確認しつつ、もう一回。 「きゃうきゃうきゃぅうう~~っ! って、いい加減にしてくださいぃっ!!」 怒声一発。 やたらと迫力のない怒鳴り声をあげながら、メガネの女子が瓦礫を巻き上げながら起き上がった。
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