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「……無事だったか」
「無事だったかじゃな……アレ?」
手を振り上げながら途中で停止した制服メガネ女は、俺の幼馴染だ。
スペック:頭脳派、体力なし、やや気弱。備考:巨乳。
ちなみに『やや気弱』というのは、今のような咄嗟の反応は威勢が良くなるが、大体が尻すぼみだったりする。普段はもうぜんぜん。
「あ……無事だったんだぁ、良かったぁ……」
涙目である。
かくいう俺も、非常時に良く知った相手を発見できて、かなりの安心感を覚えていた。
「……ところで、何であんな格好で寝てたんだ。見たところ、埋もれて出てこれなかったわけじゃなさそうだが」
あんな格好、とは、顔を含む上半身が瓦礫の中に埋もれ、下半身が地表に出ている状態である。
ちなみに俺が触っていたのは、太ももの辺りだ。
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