エロ自販機から駒w(゚o゚)w

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現在、エロ自販機の存在は衰退の道を辿っている。 わからない奴に説明しておこう。 そもそもエロ自販機とはその名の通り、自販機でエロ本やエロビデオを気軽に購入できる、画期的な機械である。 大概田舎町の裏路地や物寂しい場所に鎮座しているが、都会でお目にかかることもあるらしい。 アダルトショップに入れないノミの心臓を抱える者、レンタルビデオ店のアダルトコーナーの暖簾(のれん)をくぐれない者。 多種多様のケースで、自分の欲望に一歩踏み出す勇気が持てない男子全ての味方―― エロ自販機である。 特に俺のような中高生にはとても心強い味方だ。 そんな愛くるしい奴なのだが、数年前から減少傾向にあり、最近ではほとんど見掛けなくなってきているという。 時代の流れというやつだ。 同時にハイテク化も進み、数年前から防犯監視カメラなる遠隔管理マシンや、運転免許証認証機能やら、最新武装を遂げるエロ自販機が増えてきたのだそうだ。 俺としては余り歓迎の出来ない現実だが、幸い俺の田舎町まではまだ手は伸びていない。 が、いつ起こるとも限らない問題でもある。 正直、毎日気が気じゃない。 だが、今はまだこの恩恵にあやかりたいと思う。 絶滅危惧種であることは間違いないのだ。未だこうして俺の田舎町にも存在する近況を喜ぶべきだろう。 『拠り所』があるだけ、幸せというものだ。 そして、俺は心底深い溜め息をついた。 「失敗した………………」 両手で抱えた物を、酷く打ちひしがれた心境で見下ろしていた。
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