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家になんとか到着。
玄関をあけるとまず花瓶が割れている。
やばいと思って靴のまま家の中へ。
予感は的中していて、キッチン、リビングは本当にニュースで出てくるみたいな惨状。
でもまだ冷蔵庫が止めてあったから倒れてなくてほっとした。
キッチンが特にひどく、食器棚の扉が壊れて皿などがほとんど床に落ちてた。
ガラスの破片が凄くて、靴をはいてなかったら…考えてぞっとした。
電子レンジは1メートルぐらい吹っ飛んでた。
二階も同じ感じ。
ただ、大きな家具は止めていたおかげで倒れていなくて凄いと思った。
とりあえず親はまだまだ帰ってこれないから片付けを始める。
始めたのはまだ明るかった時。
玄関から初めてリビングをある程度綺麗にした。
テレビも台から転げ落ちてた。
隣にあった小さいテレビは上に加湿器を置いてたのに、テレビだけ落ちててちょっと不思議。
いつの間にか周りが暗くなってきたので、急いで懐中電灯を用意。
明るくなって凄くほっとした。
これ以上は危ないと判断してリビングで少し落ち着く。
携帯で時間つぶし。
また大きい余震がきた。
怖くて外に飛び出したら同じように飛び出した向かいのおじさんが話かけてくれた。きちんと落ち着いていて、気を配ってくれた。
他愛もない話が心、救われました。
何より人と話をするのがこんなに安心できるのかと気づいたんだ。
外で不覚にも感動したのは夜空。
凄く綺麗で五分ぐらい見入ってた。
また家に戻って、さすがに懐中電灯がもったいないと気づいた。
急いでろうそくを捜索。
リビングの机の上にろうそく設置。
火をつけたとたん更に落ち着くことができた。
しばらくして、親が帰宅。
とりあえずいつでも飛び出せるように一階のリビングに布団を敷いた。
ご飯は適当に済ませた。
靴をはいたまま、アウターを着たまま布団に入る。
そのまま1日目が終わった。
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