第1章

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〇聡太視点 オレの眼から見える景色はずっと変わらなかった 感情の無い灰色の世界 「気持ち悪ぃんだよ その眼!!」 「ってかなんでお前みてーのが存在してるのかがわかんねぇわ」 こんな言葉をクラス全員から毎日のように聞いて来た そして極めつけにはコレ 「つーかさぁ…不愉快だから死んでくんね」 その一言を境にオレに対する徹底的な無視が始まった 中学の3年間、必死で堪えてきたオレを救い出してくれたのは一通の高校合格通知書 "幸村聡太様 あなたは、私立玲宝学園高等部に入学する資格がある者だということが判明致しました。 3月20日が新入生登校日となりますので、必ずお越し下さい" ―――チャンスだと思った 3年間続いたイジメから逃れる、この眼をダシに笑われることから逃れられるチャンスだと
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