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只今の時刻は午後8時50分。
私は裏門の前でユタカを待っていた。
待つこと数分、ユタカは息をきらせながら走ってやってきた。
「…ゴメン、待ったか?」
「ううん、私も今来たとこ。」
「よし、それじゃ行こう!」
ユタカは突然私の手をとり学校の裏山の方へ歩き出した。
突然手をとられた私は、顔が熱くなるのを感じた。
そんな私をユタカは不審に思ったのか、
「具合が悪いのか?」
と私の顔を下から見上げるように覗き込んできた。
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